2023年08月04日
俺の名前はDr.マーレ。数々の複雑な床暖房工事を手がけてきた床暖房探偵さ!
今回は前編の続きの施工例を紹介するよ。
お客様は前回の床暖房トリックを難なく解決したDr.マーレのことを覚えていてくれて、2台目の改修工事の依頼をくれたんだ。
今回もDr.マーレにしか解明できないトリックが散りばめられた施工内容だから是非見てみるといいよ!
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奥に見えるのは、前回解明した床暖房システムのガス熱源機です。
調子よく動いてそうですね◎
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見にくいですが機種型番は「GH-10000W」と言い、1温度で、暖房能力11.6kWのノーリツの暖房専用熱源機です。
もうちょっと言えばE-con接続対応、インテリジェント接続、ユテリア接続は未対応の熱源機です。
↑プロっぽいでしょ?
プロなんです( -`ω-)
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あれれ〜!?ねぇおじさん!
本体内にこんなものがあるよ?
これなーにー??
↓
これは「リレー」っていう部品だな!
まぁ条件が整った時にアレするアレだな。
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これは日本サーモスタット(NTC工業)の床暖コントローラです。
これから暖房熱源機の更新工事を業者さんにお願いしようとしている方!
その業者さんに「NTC工業って知ってますかぁ〜??」って聞いてみてください。
床暖房にある程度詳しい業者さんは知っているはずです。
知らない業者さんにお願いするのは止めた方が良いかも!?
本当によくできた商品です◎
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前編にもありましたが、ここが今回の暖房トリックの中心となる部分です。
シンプル且つ大胆な仕組みの中にも、知性や優しさ、気品さえも感じられます。
と、まぁ改修前のシステムはこんな感じです。
わかる人にはわかる制御方式です。
わからない人にはさっぱりわからない制御方式です。
ちょっと具体的に言えば「リレーによるE-con制御」とでも言うのでしょうか?
Dr.マーレにしてみたらso easyなシステムです◎
簡単にトリックを解明し、新たな制御方式での改修工事をご提案致しました。
さぁ謎解きの時間です!
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新しいコントローラは○○の◆◆です。
バーロー・・・。誰が見せるかよ!
Dr.マーレほどの探偵になると、いろいろな暖房トリックからの改修工事の依頼が舞い込んで来ますので、この頭脳の中には提案可能なシステムの引き出しが相当な量あります。
その中から選んだシステムですので無料では教えられませんね♪
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新しい熱源機なら全然教えてあげます。
リンナイのガス暖房専用熱源機「RH-101W2-1(A)」です。
なぜこの熱源機にしたか?
この熱源機の仕様をどのように利用したか?
等はやっぱり教えられません。
こんな簡単な暖房システムなのに迷宮入りしてしまう業者さんは実は結構います。
でも皆さんはラッキーですね☆
Dr.マーレという後世に名が残るような暖房システム探偵と同じ時代を生きているのですから。
それじゃ今回はここまでにします。
Dr.マーレの力をどうしても必要な方はご連絡ください。
な〜んて結構生意気でイタイ書き方をしましたが、気分を害してしまった方、申し訳ございません。
本当は、
「あなたのお宅の床暖房システム、是非私Dr.マーレにお任せください!!」
と、言いたいだけです。
どんな複雑なシステムでも、現在の使い方や使用されている部材を見れば、当時施工した業者さんがどのような考えを持ちながら、どんな制御方法で、どんなシステムにしたかったのか?
などがひとつずつわかってきたりします。
そしてどの床暖房システムにも共通していることはたった1つ!
「床を暖めたい」
それだけわかればDr.マーレに解明できない暖房システムはありません!!
たった1つの真実見抜く!見た目はおっさん頭脳は一般成人並み、その名は名探偵マーレ!!
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工事例
2023年08月02日
皆さん大丈夫ですか?
猛暑にやられてはいませんか??
夏には冬がいい、冬には夏の方がやっぱりいい、と毎年ワガママを言っているDr.マーレです。
だいぶ久しぶりの施工例の紹介となってしまいましたね。
マーレって温水暖房システムに超詳しい会社なので、本来は冬が繁忙期で、夏はある程度ゆっくりできる季節なんですよね。
ところがどっこい!
この夏ときたらそれはそれは忙しく、このまま冬になってしまったらどうなってしまうんだろう、と言うくらいの忙しさで動き回っております。
どこかの独裁者が偉そうにしながら暇そうにしている会社とは大違いです。
※どこの会社かは内緒(*´з`)
大変ありがたや〜って感じですね☆
さて、それでは皆さんお待ちかね、普通じゃないエコキュート交換工事の始まりです。
交換前のエコキュートは、ダイキンの「EQ37GFCV」です。
手前が貯湯ユニットで、奥がヒートポンプユニットの組み合わせとなっております。
長〜い写真にしてみました。
これは貯湯ユニットと言って、ヒートポンプユニットでつくったお湯を貯めておくタンクです。
形式は「TU37GFCV」と言います。
タンク容量370Lの、水側最高使用圧力190kPaの商品です。
2007年製ですね。
これはヒートポンプユニットと言って、空気を圧縮させて熱を作り出す、言わばお湯をつくる機械です。
エアコンが室内を冷やしたり、暖めるのとほぼ同じ原理で湯をつくっています。
機種名は「RQW45HV」と言います。
定格消費電力0.925kWとありますので、1時間当たりの電気代は30円弱くらいでしょうか?
ところでもう今までに、3つの型番が出てきましたね。
エコキュートって少しわかりにくいことに、
1・セット型番(EQ37GFCV)
2・貯湯ユニット型番(TU37GFCV)
3・ヒートポンプユニット型番(RQW45HV)
のようにすべてが別々の型番になっているのです。
業者さんに問い合わせた時には、
「型番は何ですか?」
と間違いなく聞かれると思います。
その時に、上記3のようなヒートポンプユニット型番を答えてしまうと、素人業者に選定ミスされてしまう可能性があります。
お気を付けください。
と言うのも、貯湯ユニットにも「スリム型」や「薄型」や「角型」等、様々な形状があり、それらの貯湯ユニットに組み合わさるヒートポンプユニットってすべて共通だったりするんです。
ですので自宅には「スリム型」の貯湯ユニットが設置されていて、「HP」と言うヒートポンプユニットが組み合わされているとします。
そこで業者に、
「型番は何ですか?」
と聞かれた際に、
「HPです!」
と、元気に答えてしまうと、本来は、
「スリム型」+「HP後継タイプ」
の組み合わせで進めるべきなのに、
「角型」+「HP後継タイプ」
で見積もられ、勝手に進められてしまう可能性があるってことです。
なんとなく意味わかります??
とにかくエコキュートの交換をご検討していて、業者に、
「型番は何ですか?」
と聞かれた時には、セット型番か、貯湯ユニット型番を教えてあげてくださいね!
まぁこのDr.マーレに聞いてもらえるとお客様にとってもDr.マーレにとっても、一番良い結果になると思いますけどね☆
さぁ続きです↓
交換前の台所リモコンは「BRC975A11」です。
なんとなくリモコンの周りを見て覚えておいてください。
浴室リモコンは「BRC975A12」です。
リモコン周りのシリコンコーキングがされていませんでした。
もともとコーキングがされていない場合、
「もともとされていなかったんだから・・・。」
と都合の良い解釈でコーキングをしない業者さんもいます。
でも・・・コーキングはやったほうが良いですよ!
最初に「普通じゃないエコキュート交換工事」と書きましたが、何が普通ではないのでしょうか?
シンキングタイムを与える暇もなく答えを言っちゃいますけど、今回のダイキンのエコキュートは、貯湯ユニットが「スリム型」と言う名前のまんまスリムな形状の商品でした。
しかしダイキンにはスリム型の販売がすでにありません!
じゃあ普通の角型の商品に変更すればいいじゃん・・・。
しかししかし最初の写真をご覧ください。
コンクリートベースの奥行きがギリギリすぎて、これ以上貯湯ユニットが大きくなってしまうと、貯湯ユニットがはみ出てしまいます。
はみ出てしまうとコンクリートベースに固定するアンカーボルトの固定位置が、宙に浮いてしまって無くなってしまいます。
しかも今回の工事は、お客様は貯湯容量を370L→460Lにアップすることをご希望で、またある理由により機種の種類が制限されてしまう内容での交換工事でした。
さぁDr.マーレ!!お前ならどうする!?
と言うことで針の穴をも通すようなコントロールで設置した交換後の様子がここからになります。
まずは新しい浴室リモコンからです。
型番は「BRC083F12」と言います。
ばっちりリモコン周りにはドンキーコング・・・いやいやシリコンコーキングを充填しました。
台所リモコン「BRC083F11」です。
設置場所が変わっているのがわかりますでしょうか?
もっと使い勝手の良い場所に移動したい!と言うお客様のご希望で移動させていただきました。
どうやったかはヒ・ミ・ツ☆
交換後のヒートポンプユニット「RQW60XV」です。
ヒートポンプ配管も新しくし、化粧テープももちろん巻直しました。
まるで新築のようですね◎
新しい貯湯ユニット「TU46XFPV」です。
タンク容量は460Lにアップし、水側最高使用圧力も190kPaから360kPaへと約2倍になりました。
水側最高使用圧力が上がれば、すなわちシャワー等のお湯の出が断然良くなります◎
最後に交換後のエコキュート全体です。
「EQ46XFPV」と言うセット型番です。
型番を調べてもらえばわかると思いますが、このエコキュートは「おひさまエコキュート」という、昼間の太陽光発電の余剰電力でお湯をわかしてしまうという、光熱費は節約できるは、地球温暖化防止にも貢献できるはと言う優れた商品なんです。
なんだかものすごい画期的な商品ですね!?
太陽光パネルを設置している住宅にお住いの方や、これから太陽光パネルを設置しようとご検討されている方にはピッタリな商品です。
少し前までは余剰電力は「売電してお得」という時代でしたが、昨今の買電価格は下がってしまう一方です。
それならば余剰電力は「売る」よりも、何かのエネルギーに変換し、その分「買う」電気の量を減らしましょう!
と言う時代に近年はなっていっております。
これは最近急激に増えてきている「蓄電池」もまったく同じ考えです。
給湯器等の「エコジョーズ」や「エコフィール」等の「省エネ」が主流の時代もありましたが、これからの時代は間違いなく「創エネ」「蓄エネ」の時代となっていきます。
Dr.マーレが主戦場としている「温水暖房業界」も、ガスや石油などの化石燃料から「電気」へと乗り換えている方がどんどんと増えています。
時代の流れを止めることはできません。
今は「蓄電池なんていらねぇ〜よ!」なんて言っている方でも、「蓄電池の容量が少なくなってる!やばい!!」とか言っちゃうような時代が来るのでしょう。
「未来」を予想することなんて誰にもできません。
でも「今」を色々調べ、時代についていくことは可能だと思います。
Dr.マーレはマーレと言う会社を「給湯器の薄利多売」をするしか方法がないような、独裁者が偉そうにしながら暇そうにしている会社にはしたくありません。
ですので失敗を恐れずに新しいものにどんどんチャレンジして、時代遅れの会社にならないように頑張っていきたいと思っています。
と言うことで何だっけ??
あ、そうそう「おひさまエコキュート」の交換工事例をここで終わりにしようと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
ガス屋なの?水道屋なの??電気屋なの??
いいえ、現代の設備屋Dr.マーレです。
ではでは☆
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工事例
2023年06月10日
近年の世の中は、再生可能エネルギー利用や、SDGs、カーボンニュートラル、脱炭素等、より地球環境を守る方向に進んでいます。
新築には太陽光パネルを設置しなさい!という条例が成立したり、太陽光パネル+蓄電池の設置で100万円を超える補助金が出たりと、それはそれは躍起になっております。
どうも。カーボンニュートラルの達成のため、極限まで呼吸を少なくしているDr.マーレです。
皆さんもこのような時代の流れから❝何かしなくてはいけない❞と心の中ではなんとなく思っているのでないかと思います。
って言うか思ってください。
しか〜しっ!スミリンシステム住宅の床暖房熱源機の交換工事を多数手がけているDr.マーレですが、
「地球環境のために床暖房熱源機をヒートポンプにするぜよ!!」
っていう考えで、熱源をガスや石油からヒートポンプ(電気)に変更する方は今のところほぼいません。
※今までのお客様でいらっしゃいましたらごめんなさい・・・。
ヒートポンプ熱源機に交換する大体のお客様は、
「灯油価格が新築した当初に比べて2倍以上になったから」
「灯油を給油してくれる業者さんが辞めちゃったし、200Lや90Lもあるオイルタンクに自分で給油するなんて信じられない」
「ランニングコストがヒートポンプ熱源機の方が安くなるなら交換を機に」
等、やっぱりまずはご自身、ご自宅のことが最優先ですね♪
それはそうだとDr.マーレも100%同意です◎
まずはご自身、ご自宅の問題が解決しない限り、環境問題に取り組む余裕なんてないですよね。
ここで突然ですが結論を申し上げます!!
「現在の石油、ガス式暖房ボイラを、ヒートポンプ式熱源機に交換しましょう!!」
そうすれば上記の、灯油価格の高騰、給油の手間、ランニングコストの削減のような問題が一気に解決でき、さらに将来的には地球の環境問題にも貢献することができるようにきっとなります。
Dr.マーレは以前より、
「ガス、石油、電気をエネルギー源とした住宅設備のうち、再生可能エネルギーで使えるのは電気」
とレモンを頬張ったように口を酸っぱくして言っています。
※2023年以前です。もしかしたらとって変わるような画期的なエネルギー源があるかもしれないのであしからず・・・。
ガスや石油が100%無くなることはないでしょうが、この先しばらくは電気を主とした住宅設備の製品開発が進むんではないでしょうか?
ということを踏まえ今回の施工例をご覧ください☆
はいいつものやつです。
手前からヘッダーボックス、石油熱源機、オイル(石油)タンクです。
オイルタンクは撤去です。
パーパス油だき温水ボイラ「TP-BSD130R」です。
形が時代を感じさせちゃいますね・・・。
製造元はサンヨーで、「HBU-AK13A」と言います。
※赤のアンダーライン部分
暖房出力は15.1kWです。
つまりいつものやつです。
ついでに黄色のアンダーライン部分、燃料消費量:1.75L/hという数値を覚えておいてくださいネ☆
見にくくてとぅいまてぇ〜ん (*>人<)
温水温度リモコン「TP-FHR07(上)」と、床暖コントローラ(下)です。
例の如く床暖コントローラ(下)は「M・M・T」します。
知っている方はどんどんいきましょう♪
今回も不凍液を交換します。
スカイブルーに見えているのが不凍液です。
スノーホワイトに見えているのは洗浄中の床暖房回路です。
空ですかい・・・雪ですのぅ・・・。
配管を1回路ずつ洗浄した後、新しい不凍液に交換しました。
さくらピンクの綺麗なやつです。
しかも10年交換不要のロングライフタイプですわ♪
新しいリモコンは「CMR-3102VM」と言います。
使いやすさと美しさを両立させた無線LAN対応タッチパネルリモコンで、スマートフォンから温水熱源機をカンタンに操作できます。
しかも音声機能付きで、くっきり見やすいカラー液晶画面!!
CHOFUさんのカタログ丸パクリです!!
室外機のような形状のCHOFU温水熱源機「AEYH-0642X」です。
近代的な機種形状になったやん◎
定格消費電力:1525W(1.525kW)とあります。
さぁ今から単純計算します!!
****************************************
【ヒートポンプ熱源機(AEYH-0642X)の電気代】
1kW=30円の電気代の場合
30円×1.525kW=45.8円
45.8円×1日8時間運転=366円
366円×30日=10,980円
****************************************
【石油熱源機(TP-BSD130R)の灯油代】
燃料消費量:1.75L/hで、1L=120円の灯油代の場合
120円×1.75L/h=210円
210円×1日8時間運転=1,680円
1680円×30日=50,400円( ゚Д゚)
****************************************
※条件によって数値は異なります・・・。
はい、いかがでしょうか?
そりゃー机上計算だし、※条件によって〜って逃げは打ってあるし、こんな計算通りにはいかないと思います。
でも器具仕様から判断する場合は、こういう計算となります。
検討中の場合は決して無視できない差額だとは思いませんか?
仮に上記の計算だと1シーズン(11月〜3月)ではどのくらいの差が出るのでしょうか??
是非計算してみてくださいね☆
それでは続きをどうぞ↓
交換後の全体です。
熱源機はなんだか近代的になり、奥のオイルタンクは無くなり、何と言っても給油の手間から解放されました。
もういちいち灯油配達業者さんにお願いしなくても、ご自身で20kgにもなる重いポリタンクを腰痛が悪化する中運ばなくても床暖房は使えます。
30歳くらいの時にスミリンシステム住宅で新築した方も、すでにナイスミドルや美魔女になられている頃かと思います。
だったらもう床暖房は機械任せにして、心に余裕のある暮らしをしようじゃありませんか?
心に余裕のある人間って言うのはきっと今より魅力的に見えると思いますよ?
ほら!欲しくなってきたでしょ??
スミリンシステム住宅の床暖房システムの熱源を、石油やガスから「ヒートポンプ(電気)」に変更できる業者って実はなかなかいません。
でもスミリンシステム住宅の床暖房システムの工事を、新築時から多数行ってきたマーレならできちゃうんです☆
せっかくDr.マーレお墨付きの究極の床暖房システムを新築時に導入してるんだから、効率よく快適に使いこなさないともったいないですよ☆
とい言うことで今回は、究極の床暖房システムである蓄熱式床暖房の熱源を石油から電気に変更しながら、不凍液も交換しつつ、Dr.マーレが高品質施工で行った施工例のご紹介でした。
冬に使用する設備ですので、冬にはやはりDr.マーレのもとには工事依頼が殺到します。
そうするとなかなか工事に伺うことができない可能性がありますので、できれば春から秋にかけてのオフシーズンにお問い合わせくださいね。
それではまたの機会にお会いしましょう!
See you next time !
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