2023年11月17日
世の中には様々な床暖房システムがあり、またその熱源機も様々です。
それを、
❝何も知らない業者が、何も考えないまま交換工事すると、器具はもちろん床暖房システム自体も台無しにしてしまう❞
ことだってあります。
どうも!今年も温水暖房システムのプロフェッショナル業者でありたいと思っているDr.マーレです。
今回の施工は、久しぶりにヘビーな内容なものにしたいと思います☆
他社様には真似できない内容となっておりますので、どうぞ心行くまでお楽しみください☆☆☆
さあ見て!
この頭が混乱してしまいそうなシステム!
これは暖炉や床暖房等の設備で有名な「富士プラント・アルコ」という会社のシステムです。
左下の熱源機に向かって配管が進撃してきています。
その進撃されそうな石油暖房ボイラは、長府製作所(CHOFU)の「DBF-1700」です。
Dr.マーレもその昔、このボイラを多用していた時期がありました。
暖房効率82.0%で、暖房出力17.4kWの機種です。
2013年製となっていますね。
この施工を行ったのが2023年の5月でしたので、10年間使用できました。
なんか壊れるの早くない??
進撃してきている配管の写真です。
それにしてもすごい設備です。
今の時代、このシステムの改修工事が可能な業者ってどれくらいいるのでしょうかね・・・。
○で囲った部材は「エアベント」と言って、日本語で言えば「空気抜き弁」です。
つまり循環している温水中の空気を自動的に排出する部品です。
○で囲った部材は「温圧計」と言って、名前の通り温度と圧力を計測する部品です。
よ〜く見ると「富士プラント・アルコ株式会社」って書いてありますね。
見えます??
化粧テープや保温材を外してみました。
この世の中の誰もが「錆びてる」と思うでしょう。
そうです。錆びてます。
配管を真鍮(しんちゅう)、銅、鉄などの異なる材質で組んでいるため錆びています。
これを「異種金属接触腐食」と言います。
なんか授業っぽいっすね♪
室内のリモコン達です。
今回交換するリモコンは、黄色い枠内にある「CMR-1003」です。
その他のリモコンは、
□→ふろ給湯器の台所リモコン「CHOFU」
□→給湯専用機の台所リモコン「ノーリツ」
□→オートバスラーシステムリモコン「富士プラント・アルコ」
となっています。
文字色と背景色のセンスがなくてすみません...。
※ちなみにCHOFUのふろ給湯器と、ノーリツの給湯専用機の交換工事も同時にご依頼いただきました。あざっす♪
ここまでのすべての写真のような光景を見たDr.マーレの見解は、
やっちまってる可能性「大」
です・・・。
というのも、今回のお客様は、この高級物件を中古で購入し、内装のリフォームや、設備の更新工事を行ってからお住いになるご予定でした。
なので、この住宅の新築時を知りません。
そこで熱源機の製造年月を見ると「2013年」となっております。
しかしその他給湯器等のリモコンを見れば、築10年の家ではないことは確かです。
すなわち、「暖房ボイラは、少なくとも1回以上は交換している」ということになります。
それにDr.マーレのような暖房システムのプロフェッショナルになってくると、一番最初の写真を見ただけで違和感を感じます。
だって、
「配管は密閉式なのに、なんで暖房ボイラは半密閉式なのよ!?」
ってことですので。
冒頭に「何も知らない業者が〜」と書きましたが、これこそが典型的な例ではないでしょうか?
2013年当時住んでいた方は、頼んだ業者にこんな矛盾した内容の工事をされているとはもちろん知らなかったでしょう・・・。
頼まれた業者は、知ってて工事したなら救いようがありませんが、きっと「密閉式」という配管方式を知らなかったのでしょう・・・。
↑こんなことが過去にあったと予想できるので、使用期間10年という短い期間で熱源機は故障してしまいました。
さらに密閉式ではなくなっていたため、不凍液は酸化し、強烈な臭いを発してましたし、配管類も錆びだらけでした。
熱源機の故障だって「錆び」が原因での故障でした。
そうなってくると心配なのは、
「室内の配管は使えるのか使えないのか?」
です。
そこでDr.マーレはお客様に、
「新しい機種に交換する前に、室内の配管の耐圧試験をしましょう!」
と、ご提案させていただきました。
室内の配管に穴が空いてたら、熱源機を交換したって使えないし、なんと言ってもお金の無駄遣いですもんね。
耐圧試験の結果は・・・、
↓
↓
↓
○
本当に本当に良かった(>_<)
と言うことで安心したお客様に対し、圧倒的な高品質施工で安心の追い打ちをかけたDr.マーレの施工後をご覧ください☆
新しいリモコンは、CHOFUが誇る高機能リモコン「CMR-3102VM」です。
Dr.マーレの施工ブログではお馴染みの、無線LANでスマホからでも操作できちゃうリモコンです。
新しい熱源機は、これまたお馴染みのCHOFU「EDBF-1512RG」です。
暖房効率92.0%のエコフィールへとグレードアップです♪
暖房出力は15.0kWと、交換前の機種よりも下がっておりますが、私を誰だと思ってんすか?
Dr.マーレさんだぞ!?
もちろん計算済みです○
最後に設備全体です。
錆びてしまっていた配管、不要な部材類は全撤去です☆
これこそが正真正銘の「M・M・T=マジでムズイ撤去」です♪
富士プラント・アルコ様の高級暖房システムを今後も安心して使えるように、傷んでいない配管を残しつつシンプルに、さらに今後のメンテナンスを容易にするような「密閉式」のスペシャルシステムです。
不凍液も適正濃度で注入しましたので、室内の配管は余程のことが無い限り、この先も錆びることはありません。
今回の工事、もし耐圧試験の際に、室内の配管から漏水していたらそこで試合終了でした・・・。
このように何も知らない業者が、何も考えないまま交換工事をしてしまうと、取り返しがつかない事態に陥ってしまう可能性が大いにあります。
でもお客様からしてみれば、業者はすべてプロの業者です。
仮に知らないままご提案、お見積りされ、それが間違った内容であってもお客様はそれを知る由もありません。
そんな時には、以下のような行動をとってください。
Dr.マーレは、営利を目的とする業者である前に、他社様の施工内容に対して、あれこれあらさがしをすることが大好きな性格に難がある人間です。
そんな性格に難がある人間なんだから、それを逆手にとって利用しちゃえばいいんですよ○
「○○という業者には◆◆のような工事を提案されているんだけどどう思います?」
という風にね♪
そしたらDr.マーレとかいう偏屈な人間が張り切って施工内容をチェックしてくれて、
「ここは●●だから施工内容は◇◇にした方が良いですよ☆」
なんてアドバイスをしてくれるかもしれませんwww
インターネットで、色んな業者から情報を無料で仕入れることができるような時代なんですから、使わない手はないですよ♪
と、言うことで今回は、偏屈Dr.マーレが、過去にどんなことが起きたか?を予想し、過去にあったであろう過ちを帳消しにするような施工を行い、未来まで繋げられるような暖房システムに改修した施工例でした☆
それでは最後にDr.マーレからのためになる一言☆
「コンタクトをつけないと、眼鏡屋さんは見つかりません。」
深いなぁ〜・・・。
ではではこれにて☆
カテゴリ:
工事例