2022年10月01日
2011年3月11日、東北地方太平洋沖で起きた「東日本大震災」が起きるまで、日本のエネルギーはガスから電気へと移り変わっている最中でした。
しかしその際の「原発事故」の影響で、日本のエネルギー需要の方向性は180度変わり、再度ガスの需要が増えていきました。
あれから10年・・・またまた時代は電気へと移り変わっています。
でも今度は原発に頼らず、できるだけ自分たちで電気を作り、できるだけ少ない電力で効率よく設備を稼働させましょう。という時代になってきました。
震災等の災害や、現在も猛威を振るうコロナウィルスを正当化するわけではありませんが、それらがあったことで日本のエネルギー産業はより良いものになってたりします。
それでもヨーロッパ諸国、アメリカや中国等、外国に比べたら遅れをとってしまっているわけですが・・・。
皆さんお久しぶりです。Dr.マーレです。
と言うことで今回ご紹介させていただく施工例は、そんな省エネ設備の代名詞「エコキュート」の交換工事例となります。
これからの時代、ガス給湯器の「エコジョーズ」ももはや時代遅れの産物となっていってしまうのでしょうか??
さあご覧ください♪
交換前のエコキュートは、システム形名「SRT-HP37WZ1」です。
背の高いぬりかべみたいなものが貯湯タンクユニットです。
ちなみに手前にある室外機はエアコンのもので、エコキュートのヒートポンプユニットではありません。
あと一番手前にオイルタンクとピンク色の不凍液が見えますね。
オイルタンク+不凍液といえば・・・
施工例は乞うご期待!!
貯湯タンクユニットの型番は「SRT-HPT37WZ1」と言います。
容量370Lで、最高使用圧力は193kPaと書いてあります。
この「最高使用圧力」を覚えといてね。
交換前のヒートポンプユニットは角度が変わってこちらです。
CO2ヒートポンプ給湯機、ヒートポンプユニット「SRT-HPU45A1」と記載があります。
交換前の台所リモコンは「RMC-KD1」です。
いつも言いますが、三菱っていつも三菱っぽいデザインですよね。
浴室リモコンは「RMC-BD1」でした。
さぁまずは貯湯タンクを撤去しました。
そ・し・た・ら・ば↓(゚д゚)!
これは貯湯タンクが乗っかっていたコンクリートベースを上から撮影した写真です。
黄色い丸印をよく見てみてください。
これは「アンカーボルト」と言って、貯湯タンクが倒れないよう、コンクリートベースに貯湯タンクを固定する部材の跡です。
アンカーボルトは、
「太さはこれくらいで」
「埋込深さはこれくらいで」
「本数は何本で」
というように、メーカーで明確にサイズ等が指定されているんです。
やはり満水にもなれば500kg前後にもなる重たいタンクですので、それなりに太く、またサビないような材質のアンカーボルトを使用しなくてはいけません。
ところがどっこいこちらをご覧ください。
ご覧のようにそのアンカーボルトが、サビてるは折れてるはで、正直危ねぇ状態でした。
(って言うかサビてるので、貯湯タンクの撤去時に折れました。)
最近はエコキュートすらさえも安く売る業者が増えてきましたが、そのような業者はこのアンカーボルト、な・なんと再使用します。
どうやって再使用するかは知りませんが、な・なんと再使用します。
実は再使用する方法を知ってますけど、とてもここには書けません・・・。
Q. じゃあ何で再使用するの??
A. だってサビないアンカーボルトって結構高いもん。
お客様のためなら粗悪な工事をしてまでも費用を安く済ませてあげる優しい業者様はご存じないかもしれませんが、鉄って実は錆びるんですよ。
しかしそんな優しい工事を行ってる業者様が、手間をかけて高い部材を使ってサビないアンカーボルトに交換してくれると思いますか?
しないでしょうね・・・。
Dr.マーレはと言うと?
↑しまーす!!
見てくださいこのピッカピカ具合を☆
これぞ「SUS304」のステンレスアンカーです!
サビサビだったアンカーボルトをすべて撤去し、ステンレスのアンカーボルトを新しい場所に適切な深さで打ち込みました。
もちろん必要な分すべて(今回は4本)
Dr.マーレがこんなことをやっていることをお客さんは知りません。
本当はお客さんに「交換したぜ!」ってドヤ顔で言いたいところですが、イタイ業者だって思われるのも嫌ですし。。。
こういう見えないところで行ってる地味な工事こそ、マーレが高品質施工と呼ばれる所以なんです。
これで貯湯タンクは、通りすがりのアメフト選手にタックルされても倒れませんね◎
さぁ完璧に貯湯タンクを設置したところで、交換後の商品の紹介と参りましょう♬
新しい浴室リモコンは「RMCB-BD5」です。
なんか近未来的なデザインになりましたね!!
すみません、適当に感想を言いました。
台所リモコン「RMCB-KD5」です。
リモコンって機能は同じでも、新しいものに変わっただけで気分が良いものですね♪
↑これは本当の感想です。
新しいヒートポンプユニットは「SRT-MU455-SZ」と言います。
もういちいち重たい・・・。
新しい貯湯タンクユニットは「SRT-ST375UZ」って言います。
交換前と同じ容量370Lのタンクで、「最高使用圧力」をご覧ください。
交換を機に❝320kPa❞にアップしています。
これは単純にお湯の勢いが1.5倍以上強くなってるってことです☆
一昔前のエコキュートは、商品の仕様上200kPa以上の圧力で出湯させることが難しかったのでしょう。
しかし現在はこのような高圧力型の商品が当たり前となっていますので、シャワーの快適さも断然良くなります◎
このような「今はこれが主流ですよ」なんてお客さんに教えてあげられる「提案力」もマーレが高品質施工と呼ばれる所以なんです。
安売り店はこんな提案してくれるのかな・・・。
提案どころか圧力の概念さえも知らずに、ただの後継機種を販売している可能性もあります。
あー怖い怖い(;゚Д゚)
と、言うことで今回は高品質な「エコキュート交換工事」のご紹介をさせていただきました。
マーレは「販売すること」に長けている業者ではなく、「工事すること」に長けている業者でもありません。
マーレは「販売・工事・アフターフォロー」に長けていて、さらにそのような業者の中でも超越した存在の会社なのです。
だんだん問い合わせてみたくなってきたでしょ?
そしてDr.マーレを含むマーレの従業員は全員「ダメなものをダメなままにしておけない」人間なのです。
今回の工事で言えば「アンカーボルト」ですね。
極論を言ってしまえば、アンカーボルトの交換費用はお見積りに入れてませんので、本来は行わなくても問題ありません。
だけどDr.マーレは今回のようなことが起こった場合、皆さんもうご存じの通り見て見ぬ振りができません。
ところが利益を削って、サービスでステンレスアンカーに交換をしてあげるほどのお人好しでもありません。
だから今回のようなことが起こることを想定し、そういった諸費用を若干算入してお見積りするので、格安業者様よりかはお見積り金額は高くなる可能性が高いです。
当たり前ですね。他社様は行わないことをマーレは行うのですから。
某メーカーの営業担当者様が言っていましたが、エコキュートの交換需要が増えるのに比例して、貯湯タンク転倒事故も増えているようです。
きっと鉄はサビるってことを知らない業者様が工事を行い、ちょっとした地震などをきっかけに簡単に倒れてしまうんでしょう。
お客様は事故が起きて初めてそのような工事をされていることに気付かされるのでしょう。
かわいそうに・・・。
高額な業者に頼めば安心ってことはありませんが、エコキュートの交換工事を、価格の安さだけで簡単に販売し、他業者と競い合っている業者さんにお願いするのは危なっかしい気がします。
エコキュートって商品に関しても工事に関しても奥が深く、❝売るだけ❞や、❝交換工事だけ❞って言う業者さんには決してお願いしない方が良い商品だなって思いました。
※Dr.マーレ個人的な意見です。
是非エコキュートの交換工事は、価格ももちろん大切ですが、皆さんが納得できて、安心して任せられる業者さんにお願いしてくださいね。
そんじゃまたね☆
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工事例