2022年02月05日
俺は床暖房探偵Dr.マーレ。
2022年も始まってすでに1ヶ月も経つというのに、多忙のため施工例を載せることが全然できていません・・・。
なので今年もここらで一発Dr.マーレらしく、
「床暖房システム謎解き施工」
から施工ブログを再開したいと思います。
と、言うことで今回は黒ずくめのなんちゃって床暖房業者にメチャクチャな施工をされたお客様宅で行った、ガス暖房専用熱源機の改修工事をご紹介致します。
まずは施工前の写真をご覧ください。
床暖房システム全体です。
すでにツッコミどころ満載ですねwww
そして決して綺麗とは言えない仕上がり・・・。
設置されているガス暖房専用熱源機は、ノーリツの「GH-151」でした。
熱出力17.4kW、開放式、1温度タイプの熱源機です。
・・・なのにこのシステムΣ(゚Д゚)?
室内の床暖房リモコン「RC-6851TC」です。
GH-151のメインリモコンは「RC-2035M」のはずですが、何故この床暖房リモコンなのでしょう・・・?
これらのような写真から、この施工をした黒ずくめの床暖房業者(床暖房業者とは言えませんけど△)が何をしようとしたのかがわかります。
そしてさらに無駄なアレがあったり、必要なアレが無かったり、お客様には申し訳ないですが、とにかく100点満点中20点のシステムでした×
20点の加点があったのは、
・床は一応暖まっていた
と、
・このハチャメチャなシステムのおかげでDr.マーレと出会えたこと
という点でしょうか(^_-)-☆
じゃあ2022年1発目の施工例なので、特別にちょっと答えを書いちゃいましょう◎
最初の写真をご覧ください↑
熱源機の左上になにやら銀色の部品が見えますね!?
これは「エアーベント」という配管内に混入した空気を外に逃がすための部材です。
Dr.マーレが得意とする『密閉式』のシステムとかには設置することがありますが、今回のシステムは上記にも書いた通り『開放式』です。
密閉式と開放式の違いってわかりますか?
ものすごく簡単に言えば炭酸飲料です。
炭酸飲料って未開封の時は炭酸は抜けませんよね?
なんでだと思います??
そりゃあ缶やペットボトルが、プルタブやキャップで『密閉』してあるからに決まってます。
ではそのプルタブやキャップを開け、缶やペットボトルを『開放』したらどうなりますか??
そりゃあ炭酸は自然に抜けていきますよね??
ここまで言えばわかるかと思いますが、開放式のシステムの場合、配管内に混入した空気は暖房運転すれば熱源機から自然に抜けていくんです。
それなのにさらにエアーベントを設置するって・・・。
どんだけ空気を逃がしたいんでしょうかwww
はっきり言って今回のシステムに、エアーベントは超ムダな部品です。
空気はエアーベントより下に設置してある熱源機から問題なく抜けますから◎
解答はここまで!!
残りの不可思議な箇所についてはめんどくさいのでここには書きません。
しかし工事の時にはすべての謎を解き、お客様にもご説明をし、今ある配管、配線を活かしてさらに良いシステムへと変更しました◎
そんなイケてる改修工事後はここから↓
イケてる床暖房リモコン「RC-4028C」です。
なぜこのリモコンかって??
それは名探偵マーレが施工したからですよ☆
新しい暖房専用熱源機は、リンナイの「RH-101W2-1(A)」です。かっこえ〜・・・。
熱出力は11.6kWにダウンさせました。
なぜかって??
それは暖房スペシャリストDr.マーレが機種選定をしたからですよ◎
最後に改修工事後全体のシステムです。
無駄なエアーベントは撤去し、配管も可能な限りスッキリさせました。
本当は壁から出てきている配管を「ヘッダーボックス」で隠してさらにスッキリさせたかったんですけどね。
「必要最低限の部材でシンプルに、また持続可能な部材に関してはそのまま利用した施工で」
というDr.マーレの信念から今回は使用しませんでした。
これもSDGs(Sustainable Development Goals)なのでしょうか?よく知りませんけど・・・。
名探偵マーレは、不可解な暖房システムが組まれている時、
◆床暖房の種類(どんな使い方が最適か)
◆お客様のご希望(どう使いたいか)
◆当時の部材の種類(昔はあったけど今はない部材、またはその逆)
◆施工をした業者の気持ち(どういうシステムにしたかったか)
等を調べたり推理して、ひとつひとつの謎を解いていきます。
人間が行った工事だもん、人間が解決、改善しなきゃだめでしょ!?
ということで今回は、アレがあったりアレが無かったりの中途半端なシステムを、普通のシステムに変更した改修工事でした。
終わってみればたいしたことのない内容でしたね・・・。
「こんなシステムの謎を解いて改修工事できるなんて・・・。君は一体・・・・!?」
「Dr.マーレ・・・床暖房探偵さ・・・。」
たった1つの真実を見抜く、見た目はおっさん!頭脳は中の下!! その名は名探偵マーレ!!!
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工事例
2021年12月02日
質問です☆
「万物を持ち上げることのできるパワー☆」
「何よりも空高く舞い上がれる跳躍力☆」
この2つの力が手に入ったら皆さんは何をしますか?
オリンピック選手になりますか?
それとも海賊王でも目指しますか??
どうも。Dr.マーレです。
でも超人でない限りそんな力は持っていませんよね・・・。
我々普通の人間に与えられた特別な力と言えば・・・。
「創造力」ですかね??
我々人間は太古の昔からそのカによって様々なモノをつくりだしてきました。
って突然何?って思った方。
こちらをご覧ください↓
これはエコキュートと言う簡単に言えば、
「空気の熱からお湯をつくる」
という省エネ設備です。
写真から2台並んで設置されていて、何よりも3m以上もの高い場所に設置されていることがわかると思います。
今回の工事は、某大手家電店様から、
「家の周りからの搬入は物理的に不可能、でも通常の工事価格で契約しちゃった。。。なんとかしてください(+o+)」
というご相談をいただき、このDr.マーレが久しぶりに創造力を膨らませ、そして挑戦した交換工事例となります。
冒頭の2つの力があれば簡単な工事になるのでしょうけれど、あいにくDr.マーレはそれらを持ち合わせておりません。
またはお見積り&契約前でしたら道路を封鎖し、ユニック車でのクレーン搬入が可能だったのでしょうけど、あいにくすでにご契約済み☆
なので追加費用をいただくこともできないとのこと・・・。
さぁDr.マーレ!!おまえならどうする??
さぁさぁこの施工例をご覧の皆様!!あなたならどうする??
こんな施工例よりここからマーレ自社での工事をご覧下さい☆
まずは交換前のエコキュートから☆
奥に見えるのが貯湯タンクユニットで、手前に見えるのがヒートポンプユニットです。
交換前のエコキュートは、三菱のシステム形名「SRT-HP46W1」でした。
貯湯タンクユニットは「SRT-HPT46W1」でした。
タンク容量460L、満水時質量550kg、ってことは空の状態での質量はなんと90kg!
どうやって3m下の大地へと運びましょうか・・・。
写真はありませんがヒートポンプユニットは「SRT-HPU60A1」でした。
定格消費効率(COP)は4.9で、質量は69kg・・・。
いちいち重たい奴らだぜ・・・。
台所リモコン「RMC-KD1」
浴室リモコン「RMC-BD1」
2つセットで、スクエアリモコンセット「RMC-D1SE」と言います。
これくらいなら皆さん片手でも持てますよ♪
さぁ、どうしましょう・・・。
これらを撤去し、また新しい機種を同じように設置するのです。
「既存機種を部品になるまでバラバラに分解し、手に持って運べるようにする」
という方法はありますが、じゃ〜新機種はどうするの?ってなります。
「マーレが費用を出して道路を封鎖し、交通誘導員を立たせ、ユニック車を手配してクレーンで搬入する」
という方法もありますが、マーレはそんなにお人好しではございません×××
って言うか赤字になってまでそんなことやる業者はこの世に存在しないでしょう・・・。
考えに考え抜き、また考えた結果、以下のような施工方法で挑戦することになりました!!
↓↓↓↓↓
ヒ・ミ・ツ(。-`ω-)
「ヒント」
フェンスは外しましたよ☆
ということで交換した機種がこちら▼
当たり前ですが交換後も奥が貯湯ユニット、手前がヒートポンプユニットとなっています。
ハウステックと言うメーカーで、システム形式は「HHP-Y37AY4」と言います。
製造元は株式会社コロナと言うメーカーで、システム形式は「CHP-37AY4」と言います。
ところでヒートポンプユニットの脚にエアコンの室外機にも使われているような「架台」がありませんがいいのでしょうか?
まぁDr.マーレは支給された商品で、工事だけを行っただけですので知りません・・・。
貯湯ユニットの形式は「HTU-Y37AY4」です。
コロナで言えば「CTU-37AY4」となります。
質量は約60kgになりました。
超軽く感じますね♪
ヒートポンプユニットの形式は「HHP-YA453」と言います。
コロナで言えば「CHP-YA453」です。
って言うか思いっきり「株式会社コロナ」って書いてあるしwww
浴室リモコン
ハウステック型番「HFR-BFAD3」
コロナ型番「RBP-FAD3」と、
台所リモコン
ハウステック型番「HKR-MFAD4」
コロナ型番「RMP-FAD4」
2つ揃って
ハウステック型番「HRS-FAD4(S)」
コロナ型番「RBP-FAD4(S)」
と言います。
コロナなんだかハウステックなんだか、ハウステックなんだかコロナなんだかよくわかりませんね・・・。
今回は支給された商品で工事だけを行ったので、正直なところ工事に至らない点もあります。
それは『商品を売った販売店』が隅々まで行き届いた販売をしていれば防げた部分です。
しかし厳しい言い方をすれば『その業者を選んだお客様』にも責任があります。
その業者が安かったのか、よっぽど親切だったのか、お客様がその業者を選んだ決め手は知りません。
でもお客様はお客様なので、設備の更新工事についてなんて知らないことだらけなんです。
だから業者にお願いをするんですよね☆
その設備の更新工事について知らないお客様だって、
「こういう理由だからここにはこれを付けた方が良いですよ。」
や、
「ここは別途費用がかかりますが交換した方が良いですよ。」
って提案されていたら、
「それもそうだよね。」
ってなるじゃないですか?
だから工事に至らない点が出てしまったのはやっぱり『商品を売った販売店』に責任があるとDr.マーレは思います。
Dr.マーレまでご相談をいただければ、安すぎず高すぎずの適正な価格帯で、工事に至らない点が無くなるような提案をさせていただきます。
そして施工に関しては、設置基準をも守った安全な施工で、お客様も安心できる内容にて承らせていただきます。
❝ガス給湯器交換工事業界❞は皆さんご存じの通り今やメチャクチャな業界となっています。
メチャクチャと言うのは「価格の破壊」はもちろん、設置基準を守らない施工の「安全性の破壊」、安い工事費で行う下請け工事業者の「施工の品質破壊」等すべてにおいてメチャクチャと言う意味です。
何でもありの無法状態と言っても良いのではないでしょうか?
もうバカらしくてやってられない域まで達してきてしまっています。
ですのでこれからどんどん増えていくであろう❝エコキュート交換工事業界❞は、そうはならないようにと切に願うばかりです。
皆さん、是非マーレのような信頼できて住宅のことならなんでもできてしまう御抱え(おかかえ) 業者を見つけてくださいね☆
それではまた☆
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工事例
2021年11月22日
人は嘘をつく。
自分を守る嘘。
他人を欺く嘘。
他人をかばう嘘。
嘘は魔法の呪文だ。
嘘をついている間だけ、夢の世界で踊っていられる。
だからこそ、ひとは嘘をつく。
魔法がとければ、本当の自分に戻ってしまうと知りながら、必死で嘘をつき続ける。
どうも。Dr.マーレです☆
「嘘」というキーワードをたくさん入れてみました♪
今回は、そんな「嘘」がキモとなる内容の施工例となります。
↓さぁご覧ください♪↓
始まりはお客様からの1通のメールからでした。
床暖房用のボイラーの調子が悪くなりました。
他社にも見てもらったのですが「新しい器具は屋外の配管に電磁弁を設置しないとうまく作動しない」と言われました。
そこで床暖房関連に大変詳しそうな貴社を見つけ、問い合わせをさせていただきました次第です。
「???」
一緒に写真もご添付いただきましたので拝見したのですが、Dr.マーレには、この他社が何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
さてはその業者はわからないからって「嘘」をついてるな・・・。
これが業者側がわからないことを隠す「自分を守る嘘」なのか、電磁弁を設置して工事費を高額にする「他人を欺く嘘」なのかはわかりません。
しかしDr.マーレからしてみればどっちにしても、
「嘘つけ!!」
なのであります。
そんな床暖房ボイラーがこちら↓
※2018年12月施工です。
ノーリツの油だき温水ボイラ「OH-131 DY」です。
暖房能力13,000kcal/hで、半密閉式の熱源機です。
これが電磁弁を必要としている屋外の配管です。
綺麗に配管が組まれていますね。
他社さんはどこに電磁弁を設置しようと思っていたのでしょうか??
ザ・ミステリーです。
屋内のメインリモコン「RC-5029M」です。
予約パターンが数種類あって、お好みの時間に運転の入り切りができるリモコンです。
実は工事前、現地調査の際にお客様と色々とお話していたら、
「ヒートポンプにも交換できるの?だとしたらどっちがいいの??」
と言うお話が出てきました。
このお客様宅の床暖房システムは、東京都立川市にある株式会社ウェルダン様の蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」と言い、Dr.マーレも知っているハウスメーカー様のシステムでした。
このウェルダン様の蓄熱式温水床暖房システムでしたらヒートポンプでも宅内はじゅうぶんに暖まりますので、Dr.マーレの本音としては俄然、
「ヒートポンプがいい!!」
なのですが、こればっかりはお客様の予算や希望によって異なります。
ですので、お話の流れからお客様は石油がいいのかな?と思ったら、
「石油がいいですよ!」
ヒートポンプがいいのかな??と思ったら、
「ヒートポンプがいいですよ!!」
と回答するつもりでいました。
↑これって「他人をかばう嘘」ですかね??
それともただのイエスマン(゚Д゚;)??
それぞれのメリット・デメリットのご説明をし、追加費用のかからないお見積りをしたところ、お客様は、
「ヒートポンプ」
を選択しました。
Dr.マーレは、これからの住宅設備機器の方向性から見て、システム的に可能であれば「電気(ヒートポンプ)」をお勧めしています。
ちなみに皆さんはどう思いますか??
「そんなのどれが良いか説明されないとわからんよ・・・。」
「どう思う??って、どうも思わないけどそれが一体何なの!?」
・・・ちなみに聞いてみただけです(ー_ー)!!
ということで上空を飛んでいた飛行機にも見られながら行った施工がこちらです。
まずは不凍液を交換しました。
綺麗に見えますが、ニオイは結構ツ〜ンと来ます(>_<)
Dr.マーレは時にこのような写真に写り込んだものからお客様宅の設備なんかを推理します。
「たった1つの真実見抜く、見た目は・・・」
今回はその施工例ではありませんね・・・。
新しいリモコン「CMR-2614」です。
メーカーからは「カンタンリモコン」なんて名称で販売されていますが、機能としては全然「カンタン」なんかじゃありません◎
24時間何度でもON/OFFの設定ができる優れものリモコンです◎
新しい機種は、CHOFUのヒートポンプ式温水熱源機「AEYH-0642X」です。
このようにエアコンの室外機のような熱源機です。
効率としては、ガスの「エコジョーズ」や、石油の「エコフィール」が90〜95%なのに対し、
このヒートポンプ式温水熱源機は「400%オーバー」です。
効率の計算方法わかります??
「加熱能力÷消費電力=消費効率」
ですよ??
1の投入エネルギーに対して4倍以上の仕事をしてくれるという数値です。
チート級な効率です。
長い目で見れば、ランニングコストで石油熱源機との差額を取り戻し、それ以降はどんどんお得になるに間違いないでしょう♪
設備機器の更新工事は急な出費だから少しでも安く抑えたいところです。
しかし長い目で見れば多めに投資した初期費用を取り戻せる機器だって今の時代にはたくさんあるんです☆
その辺を是非ちょこっとだけ念頭に置いておいてもらって、将来損をしない設備選びをしてくださいね☆
さて、ここまでが今回の施工例となります。
しかし、
「配管に電磁弁を設置する」だの、
「蓄熱式床暖房だから暖房能力は大きい方が良い」だの、
「ヒートポンプ式には絶対に変更はできない」だの、
各業者さんよく嘘をつきますね〜・・・。
正直に説明のはじめ全部に「わからないから」と付け加えればいいのに・・・。
少し特殊な設備をご使用中の皆さん!
更新時、見積りに来た業者が言うことを100%信用しないでください。
「わからないから」嘘をついている業者だって結構います。
できればしっかりとご自宅の設備を把握し、その上で業者に問い合わせることをおすすめします。
ちなみに最初の、
❝他社にも見てもらったのですが「新しい器具は屋外の配管に電磁弁を設置しないとうまく作動しない」と言われました。❞
の部分、真っ赤な嘘です。作り話です。
このお客様は最初からDr.マーレ指名でした♪
皆さんに「マーレってすごい!」と思ってもらいたいため、あえて話を盛って書いてみました。
すみません・・・<(_ _)>
でも施工は正真正銘Dr.マーレが行った高品質施工ですからね◎
このように各業者、自社のことを良く見せるため、「自分を守る嘘」で固めたホームページや、施工例を作り、また載せています。
その「自分を守る嘘」が、結果的に依頼したお客様の不安を取り除く「かばう嘘」になれば良いのですが、時には「欺く嘘」になってしまう可能性もあります。
色んな「嘘」が行き交う時代です。
皆さん頑張って良い嘘と、悪い嘘を見極め、設備更新という大きなお買い物をより良いお買い物にしてくださいね☆
『もうすぐある業界の「新参者」になるであろうDr.マーレより』
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工事例