2025年12月26日
冬になるとDr.マーレは忙しくなります。
なぜ?ってそりゃーDr.マーレが「温水暖房システムのプロフェッショナル」だからです。
近年はそれこそ「TESはお任せ!」と言う全然任せられない業者さんが多数いらっしゃいますが、Dr.マーレの場合は正真正銘の「TESはお任せ!」の業者です。
東京ガスさんなんかは「TES=TokyoGas Eco System」なんて「TES」を独り占めにしていますが、じゃあ大阪ガスさんの同システムはなんて言うのでしょう?
なのでDr.マーレは絶対に認めません!!
Dr.マーレは、「TES=Thin and Economical System」にこだわっていきたいと思います。
だってこの間、東京ガスさんと「TES」について話していたら、なんか急に黙り込んじゃって、まるでDr.マーレが論破しちゃったみたいな感じになっちゃったんだもん・・・。
そんなんで「TES」を偉そうに語るなって話ですよ・・・。
はいすみません(._.)
と言うことで今回は、東大和市にある特別養護老人ホーム 風の樹様で行った「TES」を独り占めする東京ガスさんでも、少しマニアックな施工をしていたメーカーさんでもおそらく手が出せない「TES」の熱源機交換工事例となります。
さぁ張り切ってどうぞ!!
交換前の暖房熱源機は、高木さんところ(高木産業)、いわゆるパーパスの「GD-3600W」です。
本来であればこの機種は屋外据置設置専用なのですが、なぜか壁掛設置されていました。
じゃあしょうがない、交換後もこの形でいくしかありませんね・・・。
熱出力41.9kW=36,000kcalと、かなりの大型の熱源機です。
Dr.マーレにとっては懐かしい熱源機です。
熱源機本体の向かって左側にリモコンが設置されていました。
このリモコンは、パーパスの温水温度リモコン「FHR-11」と言います。
セットした時間通りにON/OFFが可能な「プログラム運転」や、出力を抑えて運転する「弱運転」モードがある、地味に便利なリモコンです。
屋外に温水温度リモコンがあるってことは、屋内には床暖房制御のための床暖房コントローラーがあるはずです。
↑こんな予測ができてしまうのも、Dr.マーレが温水暖房のプロフェッショナルだからなのです。
交換後の温水温度リモコン「FHR-18」です。
このリモコンにももちろん「プログラム運転」や「弱運転」があります。
新しい熱源機は、パーパスの「GD-4200W」で、交換前と同じ暖房熱出力41.9kWの大型熱源機です。
無事交換工事も終わり、お客様にも喜んでいただけたので良かったです♪
GD-3600Wからの交換工事は、是非マーレまでお問い合わせください。
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と、こんなんで終わると思いましたか?
私は誰ですか?
なんだチミはってか??
そうです。わたし(あたす)がDr.マーレです☆
ここまでの工事でしたら、ある程度の業者さんであればできちゃいます。
しかしそんな数ある業者さんの中、今回Dr.マーレが選ばれたのにはちゃんとした理由があるってもんです。
それをしっかり見てもらわなきゃいけません!
ここからがDr.マーレにしかできないスーパースペシャルなワンダフルハイパー施工です。
さぁ見よ!!
工事中にお客様がバケツいっぱいのコーヒー牛乳を入れてくださいました。
と思ったらこれは床暖房のために屋内を循環していた循環水です。
循環水には「水道水」が使用されていましたので、すなわちこれは「錆び水」です。
錆び水が出るって言うことは、床暖房システムのどこかに錆びが生じているっつーことです。
床暖房システムにおいての「錆び」とは非常事態です。
錆びにより床暖房配管に穴でも開いたら、大掛かりな工事をして直すか、もう床暖房を諦めるしかありません×××
実は今回は「エラー173=暖房回路漏水異常」が出ていることにより、
・古くなった熱源機の交換
・どこかにあるであろう漏水箇所の特定&修復
・使えなくなってしまっている床暖房コントローラーの改修
と言う内容のご依頼でした。
なんとしてでも床暖房は継続して使いたい!と言うご依頼主様の❝断固たる決意❞が垣間見えますね。
じゃーDr.マーレも❝絶対に負けられない戦い❞として、ご依頼主様のご要望に沿えられるよう気合を入れて取り組まなければなりません。
それでは漏水箇所の特定からしていきましょう!
屋内の秘密の箇所にそれはありました。
かなり大掛かりなヘッダーです。
温水温度センサー、アクチュエーター、チャッキバルブ、ストレーナー、制御用電源ユニット等、豪華な部材ラインナップです。
〇と〇をご覧ください。
パーパスのロゴみたいでしょ??
〇部分のアップです。
はい漏水箇所特定♪
場所はチャッキバルブでした。
ビチャビチャです・・・。
循環水が漏れ、下部には錆び水が滴った跡があります。
これこそが真鍮(←シンチュウ)と鉄等、電位差が大きい材質の配管を接続したことによる「異種金属接触腐食」です。
ヘッダー内にはもう一箇所漏水箇所がありましたが、そこも「異種金属接触腐食」が原因によるものでした。
なぜこんな接続方法で組んでしまうのでしょうか・・・。
Dr.マーレ、コンナコト、シナイ・・・。
〇部分のアップです。
これは電源ユニット「YCW-1031P」と言い、センサーで温水温度を測り、
・設定温度に達したらアクチュエーター(三方弁)の向きを変え、床へ温水が流れないようにする。
=専門用語で言うと「バイパス管」へ流れるようにする。
・設定温度以下になったらアクチュエーター(三方弁)の向きを変え、床へ温水を流す。
と言う役割を電気的に行っている重要な製品です。
屋内にあった床暖房コントローラーも、この製品とセットで販売されていたようでした。
ちなみにこれです↓
型番は「YCW-103C」と記載がありました。
ちなみに電源ユニット「YCW-1031P」の製造会社は「株式会社ユウキ」という会社で、しかもこの電源ユニットは特許製品でした。
特許期間が切れているかどうかも分からないし、いくら調べてもこの製品を扱っている会社がありませんでしたので、さすがのDr.マーレも困ってしまってワンワンワワン状態です。
さぁどうするか・・・。
Dr.マーレ、コマッタ、ドウシヨウ・・・。
あっ!そうだ!!こうしよう♪
電源ユニット「YCW-1031P」がどういった役割の製品かがわかりましたので、各メーカーから普通に入手できる製品を組み合わせ、同じ動きをする電源ボックスを作っちゃいましたぁ〜♪
名付けて「Dr.マーレが電源ユニットを作っちゃった=D・D・T」です!!
プロレス技みたいな名称になっちゃったけど、交換前の電源ユニット「YCW-1031P」と同じ動作をすることも確認しましたので、まったく問題ございません♪
ちなみにどうやったかは絶対に秘密です▼
さぁこれで熱源機も交換し、漏水箇所の特定&修復もし、「D・D・T」で新しい床暖房コントローラーも設置しましたので、ご依頼主様のご要望に沿った内容の改修工事とすることができましたね◎
でも今回の漏水箇所の修復は応急処置ですので、完璧に直すには「システムヘッダーの全改修」が必要となります。
最初に施工をした業者さんが、知ってか知らずか良くない配管の組み方をしてしまっておりましたので、十数年後にこういった大掛かりな改修工事が必要となってしまいました。
また、特許製品だか何だか知りませんが、メンテナンス性を考慮しない製品を使用した床暖房システムを組んでしまったがために、Dr.マーレのようなマニアックな業者でしか手が出せないような床暖房システムになってしまっておりました。
Dr.マーレにとっては競合他社がいないし、なんだか面白かったのでOKですけどね◎
しかし知らずのうちにこのようなシステムにされてしまった張本人はたまったもんじゃありませんね・・・。
今回は少〜しだけ複雑なシステムでしたが、世の中にはもっともっと複雑に組まれていて、どの業者も手に負えない温水暖房システムもあると思います。
そう言った温水暖房システムを、できるだけシンプルで、できるだけメンテナンス性の良いシステムに改修し、少しでもお客様に安心していただければなと思っています。
それでは今回はこの辺で!
施設の営繕担当の方、難しい温水暖房システムの改修工事は是非マーレまでお問い合わせください☆
Dr.マーレ、ムズカシイシステム、ダイコウブツ、ダカラレンラクチョーダイ♪
そんじゃね☆
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工事例