2024年12月30日
皆さんは、ご自宅にある設備機器のことを、どこまで把握していますか?
今回の施工例は、新築引き渡しの際に、家を建てたビルダー様より床暖房について間違った説明をされてしまったが故に、15年もの間かなりもったいないことをしていたお客様宅の施工例となります。
どうも。Dr.マーレです。
もしも、これから終の棲家となるであろう念願のマイホームの床暖房の使い方について、あまり説明をされない、または間違った使い方の説明をされていたらどうしますか?
インターネットで調べますか?
とにかく色々な使い方をしてみますか??
いいえ。Dr.マーレに聞いてください。
と、言うことで、交換工事自体は普通の内容ですが、工事以外が普通ではなかった、今回の施工例へとご案内致します。
Good luck!
交換前の機種は、長府温水暖房付エアコン「RAY-4030SVX(F)」です。
❝SERENO(セレーノ)❞と言うシリーズ名の温水床暖房と、普通のエアコンが併用できちゃう逸品です☆
赤枠の「RAY-4030SVX(F)」は、この長府温水床暖房付エアコンの型番です。
青枠の「AEY-4030SVX」は、屋外に設置されている室外機の型番です。
緑枠の「RCY-4030SVX」は、屋内に設置するエアコン室内機の型番です。
今回は床暖房のみでご使用されていて、室内にエアコンは設置されていませんでした。
右側からの写真です。
丸印の部分を見ちゃってください。
よく見て見ると、半透明の部分に亀裂が入っていることがわかりますね?
この半透明な部分は「架橋ポリエチレン」という材質の配管で、床暖房はもちろん、近年では新築の給水、給湯管、浴槽へお湯はりを行う際のおいだき管にも使用される優れものです♪
Dr.マーレのおもしろ施工ブログには何度も登場している配管ですが、
紫外線に弱い(;´Д`)
と言う欠点があります。
それを知ってか知らずか、この部分に紫外線対策を施さないなんて・・・。
この床暖房施工を行った業者さんは、Dr.マーレが独断と偏見で認定している「素人業者認定」に見事合格です☆
室内の床暖房リモコン「CMR-1401」です。
このリモコンが、使い方によっては「快適の申し子」にもなりますし、時には「電気代消耗お化け」にも変貌します。
このお客様宅を建築したのは、ジョイホーム?ジョイハウス??ジョイフルホーム???ジョイフルハウス????
だか何だか忘れましたが、すでに倒産しているハウスメーカーでした。
冒頭にも書いたように、今回のお客様は、
❝新築引き渡しの際に、家を建てたビルダー様より床暖房について間違った説明をされてしまった❞
と言う方でした。
そんなへんてこな説明(※あとで書きますね)ばかりしてるからお客様からの信用を無くし、倒産してしまうんでしょうねwww
でもかわいそうなのはお客様です。
今回の交換を機に、Dr.マーレがちゃんとした説明をして、床暖房本来の快適さを味わってもらうこととしましょう!!
リモコンは「CMR-3102VM」とさせていただきました。
基本的な機能は昔も今も変わりませんが、数千円の差額なら最先端の機能があるリモコンがいいですよね♪
まぁいらないって方には無理強いはしませんけどね◎
新しい熱源機は、長府製作所のヒートポンプ式温水熱源機「AEYH-0642X」です。
えっ?いつものだから知ってるって??
じゃーこれはどうだ↓
安定時エネルギー消費効率「4.46」と言う、圧倒的な数値を叩き出している仕様です☆
騒音も「47dB」と言う数値です。
具体的にはよくわかりませんが、Dr.マーレがゴチャゴチャ能書きを垂れている話し声よりは静かですよ♪
「能書きはいい・・・買えばわかる・・・。」
中尾彬さん・・・(>_<)
亀裂が入ってしまった配管部分は切り落とし、しっかりと紫外線対策を施した上で接続し直しました◎
ちなみに交換前は何も保護されていなかった電源線やリモコン線は、耐候性のある保護管の中に収めました。
お・ま・け(^_-)
さぁではここで、今回のお客様は、床暖房についてどんな間違った説明をされてしまったのかをご説明します。
▼1 床暖房の循環させる温水温度は「20℃」くらいでじゅうぶんですよ。
→ そんなわけがありません。
詳しくはノウハウがあるため書きませんが、今回のお客様宅の床暖房システムの場合、温水温度は低くても35〜40℃は必要です。
▼2 電気温水器は夜間通電型なので、床暖房も電気温水器と同じ夜間に運転させれば電気代が安くなりますし、朝起きる前の時間帯には運転をやめるようなタイマー設定にすれば、24時間宅内は暖まったままになりますよ。
→ 「蓄熱式床暖房」の場合はね・・・。
このお客様宅の床暖房は「蓄熱式床暖房」ではありません。
そんな運転してたら、寝てるときにせっせと床を暖めて、朝起きる時にはだんだん冷えてきてしまうような運転になってしまいますよ。
▼3 床暖房も電気温水器と同じ夜間に運転させれば・・・。
→ 工事の際に拝見しましたが、床暖房の電気契約は電気温水器と別契約でしたよ?どうやったら電気代は安くなるのでしょうか・・・?謎です・・・。
そのような説明を受けてしまったがために、お客様は、
・電気代が安くなっていない時間帯に
・誰もいない部屋の床を
・暖まりもしないような温水温度で
・寒い場合はエアコンと併用で追加運転をしながら(もちろん温水温度20℃で・・・。)
交換時までの15年以上もの期間使っていたことになります。
そりゃ床は暖まってないのに電気代ばかりが高くなるわけです・・・。
この倒産したハウスメーカーが何を知っててこういった説明をしたかはもうわかりませんが、すごい発想だなと思いましたwww
「床暖房」って、住んでる方の生活を快適にするための設備であって、電力会社を儲けさせるための設備ではありません。
交換工事後、実際に床を暖める試運転をしたところ、お客様は、
「床が暖かい(´-ω-`)」
と感動していました☆
感動するのが15年くらい遅かったですね・・・。
これからはその15年を取り戻せるくらい、Dr.マーレが交換した床暖房設備を堪能して欲しいものです◎
最後に・・・、皆さんのお宅に設置されている床暖房、本当に使い方は合っていますか?
床暖房って、床が暖まれば正解な気もしますが、実はもっと良い使い方があったり、交換時期にはもっと便利な使い方が可能になっていたり、交換時期には今の時代に合っている商品が出ていたりするような、発展途上中の設備なんです。
その設備の更新工事を、器具のみの交換しか提案できない「素人業者認定」合格の業者に依頼するなんて本当にもったいないことなんです。
「Dr.マーレのおもしろ施工ブログ」をご覧になっている方には、そのような選択をする方はいらっしゃらないと思います。
しかしご自身の専門分野でないことに関しては、当たり前のことを当たり前と思わず、
「実はもっと○○なのではないか?」
「本当は△△なんじゃないの?」
等、もっとひねくれた考え方をしていただきたいものです。
❝簡単に人を信じるな❞
と言うことではなく、
❝信じるべき人を選んで♪❞
って言うことです。
知らないことを、知ったかぶりな態度で乗り切る業者なんてたくさんいますからね。
Dr.マーレは、消費者である皆様の味方・・・、ではなくお金の味方です◎
お金を味方にするには、おのずと消費者である皆様の味方にもなるわけです。
近い将来、Dr.マーレには大きな貯えができ、床暖房工事なんてもうやらなくてもいいもん!!ってなる予定です。
そうなる前に、床暖房等、温水暖房システムの達人Dr.マーレを味方につけておくことをお勧め致します。
では今回はここまで!
バイバイキーン☆
カテゴリ:
工事例