2020年05月29日
たとえばぁ〜 どうにかしてぇ〜 君の中 ああ 入っていって〜♪
と、B'zさんの「今夜月の見える丘に」から始まりましたDr.マーレの施工ブログへようこそ!!
カリスマ設備士のDr.マーレです。
今回の施工例は、「美容室の業務用給湯器(即出湯機能付)」の交換工事例となります。
店舗の場所は東京都世田谷区の三軒茶屋で、カリスマ店長さんから、
「お店がお休みの今日中に絶対に終わらせて欲しいです!もう明日には予約いっぱい入ってるんで!!」
というプレッシャーをかけられての工事となりました☆
では早速ご覧ください!ヨロシコ!!
交換工事前
交換前の給湯器は、東京ガスの
「NR-A532RFWA-LR」です。
業務用で32号の給湯器です。
製造メーカーはノーリツで、ノーリツの型式で言うと
「GQ-3211WZQ-2」となります。
2012年11月製造品ですね。
さっき業務用給湯器(即出湯機能付)と書きましたが、皆さんはこんなこと気になったことありませんか?
「美容室とかって蛇口をひねればすぐにお湯が出るよなぁ・・・。うちの蛇口はしばらく出ないのに・・・。」
↑これって給湯器から各蛇口までの配管の組み方が、こういった1日中お湯を頻繁に使う店舗等と、そこまで頻繁には使わない一般住宅とでは違うからなんです。
一般住宅で多く使われている配管方式は「給湯単管方式」と言い、美容室なんかでよく使われているすぐにお湯が出てくる配管方式は「即出湯循環方式 」と言われています。
図を使ってご説明をいたしますね♪
ノーリツさん!カタログの一部をお借りします☆
①給湯単管方式
この図は「給湯単管方式」という配管の組み方です。
簡単に言えば❝蛇口をひねれば最初はお水、だんだんとお湯になってきて最終的には設定温度のお湯が出てくる。❞
という一般住宅向けの配管方式です。
給湯器に入る水(給水)が給湯器で温められ、給湯器から出たお湯(給湯)が各蛇口まで送られます。
配管自体は給水から給湯まで「一方通行」となっていますので、お湯の蛇口を止めれば後ろに控えているお湯たちは給湯配管内で渋滞し、しだいに冷えていってしまいます。
昔流行った「ロケットえんぴつ」も同じですかね!同じですか!??
「お湯になるまで時間がかかる」原因は、この配管方式にあります。
給湯器から出た新しいお湯が各蛇口まで送られるまでには、給湯配管内で渋滞にはまって冷えてしまったお水(お湯)を一度すべて出し切らなくてはなりません。
この、
「新しいお湯が蛇口まで送られてくるまでに出し切らなくてはいけないお水(お湯)」
が、
「お湯になるまで時間」
の正体で、実は給湯器本体では蛇口をひねった瞬間からお湯は作られているんです。
ですのでこの給湯管が長ければ長いほどお湯になるまで時間がかかってしまいます。
ですのでこればっかりはしょうがないことなんです・・・。
あなたのお宅が広いのがいけないんです・・・。
②即出湯循環方式
「給湯単管方式」に対し、美容室などで採用されている配管方式が、「即出湯循環方式」です。
これは蛇口までの給湯配管は先ほどの「給湯単管方式」と同じですが、蛇口以降の配管が違います。
図で見るとわかるかもしれませんが、各蛇口から給湯器まで1本配管が増えていますね!?チャイチー(小さい) な図ですんまそん・・・。
これは通称「給湯戻り配管」と言い、即出湯システムにするには大事な配管です。
この配管が増えることにより、給湯回路は「一方通行」から「循環道路」へと変わり、給湯回路を循環し続けます。
東京都で言う首都高速都心環状線(C1)みたいなもんです。
つまり多くの方がご使用になっている「お風呂の強制おいだき」を給湯回路で行ってしまうんです。
そうすれば給湯回路には常に設定温度のお湯が循環し続けていますので、蛇口をひねればすぐに設定温度のお湯が出てきます◎
即出湯システムの出来上がりです♪
『じゃあ一般住宅も全部②の「即出湯循環方式」の配管にしちゃえばいいじゃんか!?』
そうですね☆それができれば皆さんHAPPYですね♪
しかし!!
快適な設備にはメリットがある分必ずデメリットがあることを忘れてはいけませんよ・・・。
今回のシステムで言えば、
・ランニングコスト(燃料費)が多くかかります。
・イニシャルコスト(導入費)が多くかかります。
等のデメリットがあります。
要は「良い設備にはお金がかかる」っちゅうことです。
だったらお湯が出てくるまでの時間ちょっとくらい待ちましょう!っちゅうことです。
さて、それではいい夢見たところで交換工事後のご紹介といきましょう!!
交換工事後
新しい機種はノーリツ
「GQ-3211WZQ-2」となりました。・・・んっ!?
東京ガス様が交換工事をしたわけではありませんので、交換前に比べると左上の「東京ガス型番」が無くなっています。・・・んんっ!??
ちょっ待てヨ!!
交換前と交換後の型番・・・まったく同じじゃありませんか?
そうなんです。
今回の交換工事は後継機種への交換どころか、現行機種同士での交換なんです!!
でも素人業者が行うような『素取替え工事』は決して行っておりません!!
今後も安心して使えるようその他部材(減圧弁・エアーベント・加圧逃し弁 等)はもちろん交換しております◎
あっ!リモコンの写真撮り忘れた!!
リモコンはノーリツ
「RC-7508M」からノーリツ
「RC-7508M」へと交換させていただきました♪
こういった業務用給湯器の交換工事の場合、給湯能力、台数によっては、
「消防署への届け出」
が必要であったり、今回Dr.マーレが行った、
「適正圧力に設定された減圧弁や加圧逃し弁の取付、交換」
が必要だったり、給湯器台数によっては、
「マルチコントローラーの取付、交換」
など、給湯器単体だけではなく、給湯設備全体を見ての、
「システム設計」
が必要になります。
ですので業務用給湯器の交換工事はそういった部分にすべて対応でき、責任を取れる業者さんにお願いしましょうね☆
マーレはもちろん対応可能です◎
責任を持った工事も可能です◎
なんならDr.マーレはメーカー施工時代、業務用マルチ温水器設置工事を多数行ってましたので実績もじゅうぶんでございます!
業務用給湯器をお使いの皆様!
Dr.マーレが最適なご提案をさせていただきますよ!!
カリスマ設備士 Dr.マーレ
カテゴリ:
工事例