2025年04月16日
給湯器交換工事を検討し始め、3つの業者に問い合わせたとします。
その業者に、
①「弊社では対応できません。」
②「東京ガス様等のガス販売会社に依頼するしか方法はありません。」
③「ガス販売会社である弊社でしか対応できませんよ!」
と言われたらどうしますか?
だいたいの方は③の「ガス販売会社(東京ガス様等)」に依頼するのではないでしょうか?
しかし諦めがつかない往生際の悪い方は、④の
「マーレならできるかもよ!」をクリックし、Dr.マーレに問い合わせをすることでしょう。
と言うことでDr.マーレです。
今回の施工例は、ありとあらゆる業者様が逃げ出すと言われている、特殊な屋内FF式給湯器の交換工事例とさせていただきます。
色々な業者様に断られてしまった(+o+)
どないすればいいんじゃい(・`д・´)
はい出ましたこの形!
業界内では一般的に「モンスター」と呼ばれているかどうかは知りませんが、この大きな給湯器は、東京ガス(松下電器)の「AT2304AFSSW3LN」です。
屋内の給湯器設置専用のスペースに設置されています。
給湯器上部に2本の煙突がありますが、向かって左側が屋外から新鮮な空気を取り込む「給気」、向かって右側が燃焼させた空気(排ガス)を屋外に排出させる「排気」となっています。
天井付近で90度折れ曲がり、右側の天井裏の方へ伸びて行っていることがわかると思います。
細かい話ですが、「給気」のことを「吸気」と誤表記している方が結構いらっしゃいます。
一般人である皆様なら仕方ないですが、業者さんがこの間違いをすると結構恥ずかしいですよ。
表記一つにしてもその辺はこだわっていきましょう!
プロであるDr.マーレは、このラベルから給湯能力や、この給湯器の特長がわかります。
まぁその辺はDr.マーレは業者なので当たり前です。
わかっていない業者様も結構いるので、これから問い合わせる方はご用心を☆
今回は特別に天井裏を通ってる「給排気筒」も見せちゃいます♪
2本の給排気筒はこんな感じ↑で天井裏を通り、屋外まで伸びていっております。
今回の給湯器「AT2304AFSSW3LN」もそうですが、Dr.マーレが工事のご依頼を多数いただいている「AD-200FFA」も、このように2本の給排気筒が屋外まで伸びています。
◆大切なのはここから↓
屋内FF式(強制給排気式)の給湯器には必ずあるこの給排気筒ですが、
ひとくくりで「給排気筒」と言っても、それには、
φ80×2本管
φ80×φ120の2重管
φ75×φ110の2重管
φ60×2本管
φ100×2本管
等、たくさんの規格があります。
今回の「AT2304AFSSW3LN」の給排気筒の規格は、
φ60×2本管
です。
ですので給湯器のみを交換する場合は、給排気筒規格が「φ60×2本管」の機種を選定し、設置すれば問題ありません。
しか〜しっ!!
給排気筒規格が「φ60×2本管」の機種って、ガス給湯器を販売しているノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパス等、どのメーカーからも販売されていないんです。
あっ!Dr.マーレが多用する長府製作所も立派なガス給湯器メーカーですね・・・。忘れてた・・・、ごめんなさい・・・。
兎に角(←とにかく)、給排気筒規格が「φ60×2本管」の給湯器は、東京ガス様等のガス販売会社様から販売されている専用機種しかありません!
◆特に重要!!
たまに「φ60×2本管」の「排気筒」を利用して、φ60の排気筒が接続可能な「屋内FE式(強制排気式)」の給湯器を設置しましょう!
「給気筒」は現在のものをそのまま利用すれば問題ありません!!
という提案をする業者様がいらっしゃるようですが、これは設置基準違反です×××
Dr.マーレは過去に日本ガス機器検査協会の方とバッチバチにやりあった経験があるので断言しています。
今回の工事のような具体的な施工例を挙げて説明もしましたが、ダメなものはダメらしいです・・・。
字が小さくて申し訳ねぇっすが、この基本規定92「給気口」には、
①給気口の有効断面積は、排気筒断面積以上とし、実情に応じて窓やドアの隙間を給気口面積としてカウントしてもよいことになっています。
②給気口は、屋外や通気性のよい玄関、またはこれに通ずる廊下等で、排気筒トップからの燃焼排ガスが流入しない位置に開口していれば問題ありません。
と記載があります。
読んでもらえればわかると思いますが、読めば読むほどこの設置基準には、ガス機器検査協会が、
「屋内FF式」の給湯器位置に「屋内FE式」の給湯器を設置することは現実的にできませんよ!
と言うことを並々ならぬ決意のもと記載したということが垣間見えます。
それでも今回のような「AT2304AFSSW3LN」や「AD-200FFA」からの交換に、「屋内FE式(強制排気式)」の機種を選定し、お客様に提案する業者様がいらっしゃいます。
はたしてそのような業者様方は、どんな考えのもと、「屋内FE式(強制排気式)」の機種をお客様に提案するのでしょうか?
おそらく、
・シンプルに何も知らない
・商品が売れて工事が請け負えれば客なんて関係ねぇ
・問題ないと思い込んでいる
のどれかだとは思いますが、Dr.マーレは、
「ガス機器検査協会を敵に回してでもこの工事を請け負いたい!!」
とは思いませんし、
「基準に違反した工事を行って、住んでる方に何かあってもオラ知らねぇ・・・。」
という強靭なメンタルを持っているわけでもありません。
なのでDr.マーレは「屋内FF式」の給湯器位置に「屋内FE式」の給湯器を設置するような工事は基本的には行いません。
ではどうするか??
こうします↓
給排気筒をφ60×2本管からφ80×φ120の2重管に交換しちゃいます!!
※赤枠部分
給排気筒をφ80×φ120に交換すれば、
「ガス会社様の専用機種しか設置できひん!」
と言うことは無くなりますし、強靭メンタル業者から「屋内FE式」の給湯器を提案されることも無くなります。
φ80×φ120の2重管に交換しちゃいます!!
(ノ≧︎ڡ≦︎)
なんてさらっと書きましたが、結構大変なことをやっています☆
なんせ給排気筒は天井裏ですからね!
色々なものとの戦いです☆
と言うことで新しい給湯器は、パーパスの「GX-A2000AF-1」とさせていただきました。
給湯能力も交換前の16号から20号へとアップしましたので、キッチンとシャワーでお湯を同時に使用しても、シャワーの圧力が弱くなりにくくなりました◎
もちろん「自動湯はり」や「おいだき」だってできますよ♪
「給排気トップ」も、交換前の↑このような形状から、
↓このような形状へと変わりました。
↑このような屋外に出ている「給排気筒トップ」を見れば、あなたがお住いの物件でも、今回Dr.マーレが行ったような工事が実施されているかどうかがわかります。
でも他のお宅をじっくり見ていたら「なんだチミは?」となっちゃいますので、見るならチラッと見るくらいにしてくださいね☆
はい!
と言うことでガス会社専用機種をお使いの皆さん!
場合によってはDr.マーレによるスペシャル施工で、ガス会社様の呪縛から解放される時が来るかもしれません。
Dr.マーレにお問い合わせやご依頼をくださったお客様達に話を聞くと、このタイプの機種からの交換にやっぱり皆さん悩んでいるんだなって言うのがわかります。
なので一度で良いからDr.マーレにご連絡ください。
そしてDr.マーレからの提案や見積もりを見て、この先どうするか考えてみてください。
悩んでばっかりいないで、まずは何かしら行動しましょう!
そしたら何か道が開けるかもしれません。
いつまでも悩んでいるのは身体に悪いですよ!
それでは今回の施工例はここまでとします。
くれぐれも「設置基準違反」の工事を堂々と提案してくる業者にはお気を付けください。
そんじゃまた☆
時々振り向きWink and Kissの夢先案内人 Dr.マーレ
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工事例