2024年10月19日
皆様が、給湯器交換工事やボイラ交換工事等、何か1つの工事を業者に依頼する時、その1つの工事を数社には依頼せず、1社に依頼しますよね?
それで選んだ1社に工事を依頼する時、その選んだ1社の工事方法をが正解かどうかを、他の数社に確認はしませんよね?
どうも、最初からまだ当たり前のことしか書いていないDr.マーレです。
続きをどうぞ↓
その場合、あなたはその選んだ1社が提案した工事方法を信じ、その選んだ1社が提案した工事方法で、あなたのお宅の設備は更新されることとなります。
まだ当たり前のことしか書いていません・・・。
だとしたら・・・。
あなたが選んだ1社が提案した工事方法が、機器を設置するための規則や基準に、違反した内容だったとしたらどうしますか??
インターネット検索などでの情報を頼りに、優良そうな業者と、そうではなさそうな業者を見極めることは何とかできるかもしれません。
しかし業者を選んだその先、つまりは工事内容や商品選定について、その内容が的確なのか、そうではないのか?
それを見極めることは、設備業者ではないあなたにはできますか?
はっきり言います。
ほぼ不可能です(◞‸◟)
今から工事をお願いしようとしているその業者、本当に大丈夫ですか・・・?
分からない内容で資格もないのに、あなたのお宅の工事を行おうとしていませんか??
٩(;°□°)۶
不安になってきちゃったあなたは、是非今回の工事例をご参考になさってください♪
交換工事前の給湯器です。
屋内に設置されていることがわかると思います。
上下が木の箱で覆われています。
この箱を外してみましょう☆
↓↓↓↓↓
外してみました☆
給湯器下部から給湯器に繋がっているのは、配管類や配線類です。
これはどんな給湯器にも必ずあります。
では上に伸びているのはなんでしょう?
上に伸びているのは「排気筒」です。
屋内設置の給湯器ですので、燃焼後の排気は、この「排気筒」から屋外に排出されます。
給湯器の型番は、ハーマン(=ノーリツ)の「YV1660S」と言います。
ノーリツ型番で言うと「GQ-1627AWXD-F-HM」となります。
2011年12月製造品ですね。
高温水供給方式の給湯能力16号、「FE式(強制排気式)」(←よく覚えておいて!)の給湯器です。
交換前の台所リモコンは「RC-8271M」と言います。
給湯温度、ふろ自動、ふろ予約等、最低限の機能は搭載されているリモコンです。
浴室リモコン「RC-8271S」です。
何も書くことが思いつきません・・・。
ですので1つ雑学を書きましょう!
ノーリツのおいだき機能付き給湯器(GT-、GTH- 等)を使っている方!
リモコンの「おいだき」を長押ししてみてください。
そうすると・・・。
今回のお客様は、Dr.マーレが頻繁に出入りしている集合住宅にお住いの方でした。
この物件の設備について、すべてを把握しているDr.マーレは、今回交換をするこの給湯器「YV1660S」の前の給湯器が、どんな給湯器だったかを知っています。
結論を申し上げますと・・・、
「アウトーーーー!!!」
です。
もともとこの部屋に設置されていた給湯器は、「AD-200FFA」と言うDr.マーレの元に多数問い合わせが寄せられる「FF式(強制給排気式)」の機種でした。
その「FF式(強制給排気式)」の給湯器を、どこかの知識の浅い業者さん(会社名は載せませんよwww)が、知ってか知らずか交換を機に「FE式(強制排気式)」の給湯器へと交換してしまったのでありました×××
交換前の給湯器「YV1660S」の製造年月は2011年12月でしたので、今回工事を行った2023年8月までの約12年間は、排気不良、一酸化炭素中毒等による事故は何もありませんでした。
実際はそんなもんです。
交換費用は安いし、問題なく使えちゃいます。
ただぁ!!
違反は違反です×××
Dr.マーレは過去に「❝日本ガス機器検査協会❞と言うガス機器に関しての規則等を定めている機関とバッチバチにやり合った」と言うことで有名です。
その結果、ダメなものはダメ!!と言う結果となりましたので、今回のような「FF式」から「FE式」への給湯器交換工事は、ガス機器設置基準違反です。
※基準を満たすような適切な工事を行っていれば違反ではありません
したがって今回の更新工事は❝FF式からFE式へと交換されてしまった給湯器を、またFF式に戻す❞と言う工事内容となります。
それでは交換工事後をご覧ください↓
新しい浴室リモコン「RC-B071S」です。
機能は交換前のリモコンとほぼ同じです。
何よりコーキングがうまい☆
新しい台所リモコン「RC-B071M」です。
シンプルと言う言葉はこのリモコンのためにあるのか?
と、言うくらいシンプルです。
何より写真の撮り方がうまい☆
新しい「FF式」の給湯器は、ノーリツの「GQ-2027AWX-FFA-DX」と言います。
もうちょっとお湯の出が良ければいいのに・・・。と言うお客様のご要望に沿い、給湯能力は20号とさせていただきました♪
何も考えずに能力アップをしたわけではありませんよ!?
問題ない!と判断した上で20号としました♪
赤枠□をご覧ください↑
これは「特監法表示ラベル」と言います。
工事完了後に工事の監督者が資格証番号等を記載し、機器等に貼り付ける決まりとなっています。
※特監法
=特定ガス消費機器設置⼯事の監督に関する法律
Dr.マーレは意外なことに、特定ガス消費機器設置⼯事監督者の資格を持っているので、堂々とこのラベルを貼り付けます。
しかも監督でありながら工事も自分で行うので「代打 オレ!」みたいなもんですよ◎
ちなみに交換前の給湯器は、何度も確認しましたがまったく貼ってありませんでした・・・。
おそらく違反工事であることを知らなかったのでしょう・・・。
良くないねぇ〜(+o+)
今回のお客様は、ご自宅に設置基準違反の工事がされていたことをもちろん知りませんでした。
わざとこのような工事を行う業者は問題外ですが、今回のように違反していることを知らないまま工事を行う業者さんも実は結構います。
だからみんな!工事の監督になろうぜ!!
とまでは言いませんが、お金を払う立場である皆様が、安心して納得のいく工事を業者側にさせるためにも、
・自宅の設備はどういうものか?
・自宅の設備の工事にはどのような資格が必要か?
・どんなことをやったら違反か?
等を、是非少し調べておいてください。
知識が「0」の状態で業者を選ぶと、知識が「1」の業者を選んでしまうかもしれません。
知識が「10」の状態で業者を選べば、知識が「10以上」の業者を選ぶことが可能となります。
「何もわからないからお任せするしかない」
ではなく、
「ある程度わかっているけど、工具も時間もないからお金を払って業者に工事をさせる」
くらいの気持ちで業者に依頼してください。
良いこと、そうでないこと、色々起こりうる世の中ですので、そうでないことをできるだけ無くし、良いことだらけの世の中にしましょう♪
そのためには、知らないことを少しでも知るために、勉強するしか方法はないのではないでしょうか?
φ(..)
めんどくさいけどね・・・。
ではまた☆
カテゴリ:
工事例