2019年09月09日
どうも!モンスターハンターことDr.マーレです!!
早速ですがまずはこちらをご覧ください↓
もう見るのもイヤな方が多いこの給湯器は、松下電器産業の「AD-200FFA」です。
この機種様達の特徴は、
①屋内設置の機種である『FF式給湯器』
②給排気筒(上の煙突)の口径(太さ)がφ60
③バスヒーター(ヒーティングバス)での間接おいだき方式
④集合住宅に設置してある
他にもありますがざっくり挙げるとこんな感じです。
この機種からの交換工事で、一番問題となってくるのが、②の給排気筒(上の煙突)の口径(太さ)がφ60 ってことです。
現在メーカー汎用品で、給排気筒口径がφ60のFF式給湯器はありません!!
排気筒がφ60の機種はありますがそれは『FE式』の給湯専用機と言う部類の機種なので、
AD-200FFAからの交換機種としては完全な『設置基準違反の機種』となります。
もともと集合住宅で『FF式』給湯器が設置されているってことは、『FF式』のガス機器設置基準を基に建物は設計されていますから、
『FE式』給湯器の設置基準では建てられていません。
ここまで解りますね??
そしてこの『FF式』の設置基準から、『FE式』の設置基準へと替えることは基本的にできません!!
まぁ細かいことは書きませんが、できないものはできません。
これはDr.マーレの経験と、ガス機器検査協会様の経験を含めた上での判断です。
もしかしたら奇跡的にできることもあるかもしれません☆
しかし業者さんによっては、
「あっ!!この機種φ60じゃん!!うちにも交換できるぜ!!!」
と、簡単に堂々と『FE式』の機種でお見積りする場合もありますが、その機種は何度も言いますが『設置基準違反の給湯器』なので絶対NGですよ×××
実はDr.マーレもこの件について、
「排気筒口径が同じなら大丈夫なんじゃないの??」
と思い、設置基準を定める「日本ガス機器検査協会」と言う協会に問い合わせをし、様々なことを質問、提案をしてみました。
すると協会からの回答は・・・、
「ダメなものは絶対ダメ!!」
と言う内容でした。
と言うのもガス機器の設置基準って、
≪大丈夫だろう≫ ではなく、≪大丈夫じゃないかもしれない≫
というような考え方で成り立っています。車の運転と同じですね♪
つまり、
●安全装置が搭載されてるから万が一の際には給湯器が止まるから安心だろう
ではなく、
○安全装置が搭載されていても、その安全装置が作動しないかもしれない
という考え方なんですね☆
そのため、現実的に使用上問題がないような設置で、この先問題も起きなさそうな場合も、
「設置基準を満たしていないからダメ!!」
ということになるんです。
そもそも設置基準に違反してるからって何!?何か罰則でもあるの!?
という疑問が生じるかと思いますが、実際は罰則はございません。
しかし設置基準を違反して設置してしまっている器具に関しては、故障の際に給湯器メーカーが対応してくれなかったり、
交換の際には設置基準違反のため工事してくれなかったりというような後々困ってしまうような問題が起きてきます。
何より設置基準に違反して設置された器具には、命を落とす重大な事故につながる可能性があります。
協会の担当者様が言うには、今回のような「FF式」から「FE式」への給湯器交換工事が原因の事故で、毎年数名〜数十名は亡くなっているそうです。
その事故を防ぐためのガス機器の設置基準ですので、罰則もなにも業者側は絶対に基準を満たした施工を行わなければいけません。
これはお客様からお金を受け取って工事を請け負う業者の義務で、
「大丈夫でしょ!?」
「知らなかったなぁwww」
「お客さんがこれで良いって言ったから!」
等のこざかしい言い訳で逃れられるような内容ではありません×××
他社様の施工例を見たりすると、堂々と設置基準違反の工事を載せたりしていますが、その業者の知識の無さ、無責任さが垣間見えますね。
載せてるってことは違反しているってことに気付いていないんですから。怖い世の中になりましたね・・・。
本当はここにそういった業者名を載せてやりたいところですが、そんなことしたらいけない気がしますので載せません×
少なくともこのマーレは、
「設置基準を無視した施工は絶対に行いません!!」
と宣言させていただきます。
安くするためなら給湯器の設置基準無視した施工でもいいよ!!というお客様は、申し訳ございませんがマーレのお客様ではありません。
無視した施工のできる業者様へお問合せください☆
よかったらご紹介しますよ♪
言いたいことも言えないこんな世の中のDr.マーレでした♪
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